藤田和住デザインFUJITA WAJU DESIGN
良い家とは

考え事 / 2026.07.11

良い家とは

「良い家とはどんな家ですか」と聞かれることがあります。

私の答えは、十年、二十年たってから、本当の値打ちが分かる家です。

新築のときは、どんな家もきれいに見えます。違いが出るのはそのあとです。無垢の木の床は、家族が歩くほどに飴色の艶が出てきます。柱や梁は、年月とともに強く締まっていきます。住むほどに味が出て、愛着が深まっていく。古くなるのではなく、育っていく。それが木の家の本当の値打ちです。

もうひとつ、良い家は、住む人が自然体でいられる家です。夏は風が抜けて、冬は日だまりができる。木の香りの中で、家族がのびのびと暮らせる。特別な仕掛けは要りません。基本に忠実につくれば、家はちゃんとそういう場所になります。

私たちがつくりたいのは、そういう家です。お引き渡しの日がゴールではなく、そこから家族と一緒に育っていく家。何十年後に「この家にしてよかった」と言っていただける家です。